豆寒天的日常。映画、本、テレビ、サッカーなど。↑ちなみにコレは水を飲むパンダ。池に頭つっこんでマス。


by mamecan10
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フォスター

E・M・フォスターの「モーリス」を久々に読んだ。
フォスターは好きだ。中でも「ハワーズ・エンド」が好きなのだけれども、どのように好きかと言えば、もし自分が物書きなら「ハワーズ・エンド」のような話を書きたい、という風に好き。
多分、感情の動きな描写の細やかさが好きなんだろうな。激し過ぎず、むしろ穏やか…というか淡々とした書き方が。
あまり激しい感情をぶつけられると、たとえそれが文字であっても妙に冷めた気持ちになってしまう。
…捻くれ者?
フォスターの作る距離感なら安心できるのです。

それと似た感覚でヴァージニア・ウルフもとても好き。
彼女の書くものが、登場人物の細やかな感情の流れを追いながらもどこか冷めた空気を漂わせているのは、彼女が女性であり、且つその時代の多数の女性の一人でなかったから…なんてたまには真面目に考えてみるのもいいかもしれない。



モーリスと言えば映画も有名ですね。
この前友人(登場させちゃいましたよ、うふふ)と映画を見に行った際、「青い棘」というドイツ発お耽美映画の予告があり、その宣伝文句が「アナザー・カントリー、モーリスに続く…」みたいな感じだったのですよ。
私も友人も「アナカン(通称 笑)」も「モーリス」もしっかり押さえているクチだったので(ねー 笑)予告でかなりニマニマしておりました。
私は結局ニマニマが帰りの電車でも取れず、車内で戯れる青少年を見ながら「青い棘…」と呟く危ない人になっておりましたが、友人もパン屋で同じような症状に陥っていたので多分大丈夫だと思います、まだ…人として(笑)
「青い棘」は「ギムナジウム」という響きにドキン…とした方は要注意ですぞ、うふふ…

で、アナカンとモーリス。
この二つは全く似て非なるものでして…アナカンはいわゆる少女漫画の世界。
綺麗な景色、ドラマチックな(というかかなりアホくさい)エピソード、何と言っても綺麗な男の子たち…がイチャこいてるわけです。
パブリックスクールだしね、舞台が。
主人公があることを決断する過程が、極東の庶民から見るとなんともアホくさいのですが、ある意味あの時代のあの階級の物の考え方を上手く描いていると言えなくはないのかも。
まあルパート・エヴェレットの美しさ(美貌とは移ろいやすいものよ…と現在の彼を見て思いますが)を素直に堪能しときましょう。


で、モーリス。こちらは原作がしっかりしているということも手伝ってるのでしょうが、映画としてもいい出来です。
原作をかなり忠実に再現しています。
フォスターは「ハッピーエンドにするのでなければこの話を書かなかった」と言っていますが、モーリスとスカダーの結末を素直にハッピーエンドと思えなかった私に足りないものは…愛?
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by mamecan10 | 2005-10-11 00:13 | 本・漫画